Artist Interview アーティストインタビュー

A new type of e-mail/texting generation theater
Actors interact with projected words
play
投影された文字と俳優が絡む メール世代の新演劇
山本卓卓(劇作家・演出家/範宙遊泳)
山本卓卓(やまもとすぐる)は1987年生まれの新進の劇作家・演出家だ。桜美林大学在学中の2007年に劇団「範宙遊泳」を旗揚げ。2010年に東京造形大学出身のたかくらかずきがアートディレクターとして参加し、ポップな舞台美術を用いたアイロニカルな作品を上演。2013年、舞台のスクリーンにまるで神の声のように見えない登場人物の言葉が文字でスーパーインポーズされ、俳優と絡む代表作
『幼女X』
を発表。携帯の文字や絵でコミュニケーションするメール世代を象徴する演劇として関係者の注目を集める。この作品で、2014年にはマレーシア、タイ(バンコク・シアター・フェスティバル2014最優秀作品賞・最優秀脚本賞受賞)に招聘され、好評を博した。なぜ文字による表現を行うのか、彼の演劇的チャレンジについてインタビューした。
聞き手:野村政之[演劇制作者、ドラマトゥルク]