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2017.4.13

オーストリア屈指の複合芸術祭「ウィーン芸術週間」開幕(2017年5月12日〜6月18日)

 毎年5月から6月にかけて5週間にわたってオーストリアの首都ウィーンで開催される「ウィーン芸術週間」。音楽、ビジュアルアート、舞台芸術など毎年約40の作品が招聘され、18万人に及ぶ観客を動員している。芸術性が高く、現代社会と対話した作品をプログラムの指針に掲げ、今年から芸術監督に就任したTomas Zierhofer-Kinは「地元のブルジョアを攻撃するだけのアートではなく、多くの人々に手を差し伸べる作品を上演したい」と語る。
 オープニングを飾るのは、ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2014の優勝者であるドラァグクイーン歌手コンチータ・ヴルスト。ウィーン交響楽団とともに壮大なコンサートを展開する。また新たな試みとして「アカデミー・オブ・アンラーニング(非学習のためのアカデミー)」と題した、ポスト・コロニアリズムの時代をパフォーマンスと学問を介して考えるイベントをシリーズ展開。コロンビア大学名誉教授であるガヤトリ・スピヴァックが、シリーズのプログラムを監修する。
 演劇の主な演目には、ピーター・ブルック演出『バトルフィールド』、ロメオ・カステルッチ演出『アメリカの民主主義』、イヴォ・ヴァン=ホーヴェ演出&ジュード・ロウ主演『オブセッション』などが並ぶ。この他、国籍・宗教・民族的にいわゆる「弱者の立場」に置かれた作家の作品も多くプログラムされている。寺山修司に深い影響を受けた北京出身ロンドン在住作家ティエンチョウ・チェンによる『Ishvara』、ブルックリン在住の黒人振付家で人権活動家としても活動するニヴ・アコスタによる『Discotropic』、コートジボワール出身でパリ在住の振付家グループLa Fleurによる『The Selfmade Aristocracy』など。

[フェスティバル概要]
1951年から毎年5月〜6月にかけて開催されるオーストリア最大級の国際フェスティバル。開催地は、ミュージアム・クォーター、テアター・アン・デア・ウィーン劇場、ウィーン楽友協会ホール、シャウシュピールハウス、市内の市場や広場など市全体が舞台となる。世界各国のオペラや演劇を代表する演出家や指揮者、オーケストラなどが手がける最新の舞台芸術、歴史的な演出や最新プロダクション、現代作品が上演される。2011年はリュック・ボンディを総監督に、シュテファニー・カープ演劇監督、シュテファン・リスナー音楽監督のもとで、23カ国45のプロダクションが上演され、18万人を動員。日本からはポツドール、高山明などが参加。

ウィーン芸術週間(Wiener Festwochen)
http://www.festwochen.at/en/