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2016.7.26

第28回ベルリン国際ダンス・フェスティバル「8月のダンス」開幕(2016年8月12日〜9月4日)

 ドイツのコンテンポラリー・ダンス・シーンを牽引する「8月のダンス」が今年も開幕。メグ・スチュアート、エマニュエル・ガット、デボラ・ヘイなどの世界的振付家から、新進作家まで計27作品が上演される。
 エマニュエル・ガットは今年のヴェネツィア・ダンス・ビエンナーレで世界初演され好評を得た『SUNNY』で参加。かつてのカンパニー・メンバーであり、現在はエレクトロニック・ミュージック界の新星として注目を浴びるアウィール・レオンの音楽に乗せ、フランスの批評家から「身体により解釈され、視覚化された音楽」と評された作品を上演する。
 過去20年にわたり「親密さと距離感」というテーマを探究してきたメグ・スチュアートは、他のアーティストとコラボレーションした2作品を上演。1作目はミュンヘン・カンマーシュピーレの俳優と共にクリエーションした『Until Our Hearts Stop』。この作品ではジャズ・トリオの生演奏に乗せて、6人のパフォーマーたちが人と人とのあいだに存在する壁を描いていく。『Blessed』は、ポルトガル人振付家フランシスコ・カマーチョとメグ・スチュアートが共同創作した作品。2007年にフランス演劇・ダンス・音楽批評家賞の最優秀海外パフォーマンス部門、2012年にベッシー賞最優秀ビジュアル・デザイン賞を受賞した。段ボールという小道具のみで、孤独な終末感を描きだす。
 若手振付家として注目されるのがシリア人振付家Mithkal Alzghairで、多くのシリア人の現実である「強いられた定住と移動生活」をテーマにした『Displacement』を上演する。この他、米国黒人振付家カイル・アブラハムがアフリカン・アメリカンとしてのアイデンティティを追求した『Pavement』、またドイツ系韓国人Honji Wangとフランス系スペイン人Sébastian Ramirezの2人組カンパニーWang Ramirezがワイヤー・アクションを取り入れたダイナミックで詩的な『Everyness』を上演する。

[フェスティバル概要]
国際的なコンテンポラリー・ダンス・シーンへの新たなアプローチを提示・支援する団体として1988年に設立されたタンツ・ウェルクスタット・ベルリン (TanzWerkstatt Berlin=ダンス・ワークショップ・ベルリン)と、ベルリンのフリー・シアター・シーン(小劇場界)を代表する劇場HAUが共同企画・運営するダンス・フェスティバル。2011年は梅田宏明が参加。

8月のダンス(Tanz im August)
http://www.tanzimaugust.de