Presenter Interview プレゼンターインタビュー

(C) William Beaucardet
Exploring the “Micro-Folie” concept
spearheaded by Le Villette
フランス
ラ・ヴィレットが牽引する
ミクロ=フォリーとは?
日仏友好160周年を記念し、2018年7月から2019年2月にかけて、フランスのパリ市内外の 100近い会場で日本の多彩な文化を紹介する「ジャポニスム2018:響きあう魂」が開催される。その会場のひとつがラ・ヴィレット(*1)で、すでに5月からウルトラ・テクノロジスト集団チームラボ(teamLab)による「境界のない世界(Au delà des limites)」展がオープン。また、11月には宮城聰演出による『マハーバーラタ〜ナラ王の冒険』も予定されている。そのラ・ヴィレットを率いるのが、2015年5月、オランド前大統領によって、ラ・ヴィレット公園・旧大市場公施設法人(Établissement public du Parc et de la Grande Halle de la Villette: EPPGHV)の理事長に任命されたディディエ・フュジリエ(Didier Fusillier)氏だ。彼は、1959年にフランス北部のノール(Nord)県に生まれ、1990年から2015年まで、ベルギー国境近くに位置する工業都市モーブージュの文化施設ル・マネージュ(Le Manège)のディレクターとして活躍。1993年から2015年までは、パリ近郊のクレテイユの文化施設メゾン・デ・ザール(Maison des Arts)のディレクターを兼務。また、「欧州文化首都リール2004」の芸術監督を務め、その後継プロジェクトである「リール3000」の芸術顧問も務めた実力者。フュジリエ氏が就任して以来、ますます活気づいているラ・ヴィレットについて、フュジリエ氏と広報担当のキャロル・ポロンスキ(Carole Polonsky)氏にインタビューした。
聞き手:藤井慎太郎[早稲田大学]