Artist Interview アーティストインタビュー

Photo: Norifumi Inagaki
“I want to dance even more.”
The new horizons of Saburo Teshigawara
dance
“もっと踊りたい”
勅使川原三郎の新境地
世界で活躍し、多忙を極める勅使川原三郎。ダンサー、振付家であることを越えて、自ら照明、美術、衣装、音楽を手掛けるのに加え、オペラの演出、インスタレーションや映像作品をつくるアーティスト活動など、マルチな才能を存分に発揮している。舞台作品では抽象的で硬質なイメージが強かったが、近年では小説やクラシック音楽をモチーフにするなど、作品の幅が広がっている。さらに、2013年には自らの活動拠点となるスタジオ「KARAS APPARATUS」をオープンし、小空間を活かした「アップデイトダンス」シリーズをスタートするなど、旺盛な創作活動は止まることを知らない。日本のコンテンポラリーダンス状況にも冷静な分析を加え、観客とともに新しいダンス、新しい身体を切り開こうと挑み続ける勅使川原に、前回(2008年)の「アーティスト・インタビュー」後から現在に至るまでの、活動の広がりを聞いた。
聞き手:稲田奈緒美