松井周

松井周

松井周 Shu Matsui

1972年、東京都出身。96年に平田オリザ率いる劇団「青年団」に俳優として入団。その後、作家・演出家としても活動をはじめ、青年団若手自主企画公演『通過』(2004年・第9回日本劇作家協会新人戯曲賞入賞)、『ワールドプレミア』(05年・第11回同賞入賞)、『地下室』(06年)、『シフト』(07年)を経て、07年9月『カロリーの消費』により劇団「サンプル」を旗揚げし、青年団から独立する。人間関係やコミュニケーションについての幻想を打ち砕く、オルタナティブな「物語」の創造への試みは、同世代を中心に高い支持を得ている。作品が翻訳される機会も増えており、『シフト』『カロリーの消費』はフランス語に、『地下室』はイタリア語に翻訳されている。『自慢の息子』(2010年)で第55回岸田國士戯曲賞を受賞した。劇団外への戯曲提供にさいたまゴールド・シアター『聖地』、文学座『未来を忘れる』など。サラ・ケイン『パイドラの愛』など翻訳戯曲の演出も手がけるほか、小説やエッセイなどの執筆活動、大学講師、CMや映画、ドラマへの出演など幅広く活動している。