Presenter Interview プレゼンターインタビュー
Beijing’s experimental theater,
the challenge undertaken by Penghao Theatre
中国
北京の実験劇場
蓬蒿劇場の挑戦
梁 丹丹 Liang Dandan
共産党政権下の中国では文化芸術も政府の管理下に置かれ、政府系の芸術団体による活動が行われてきた。しかし、1990年代以降、改革開放政策により状況が大きく変化。特に北京オリンピックを目指した2000年頃からは国際文化都市を謳い、外国作品の上演が増えるとともに、インディペンデントのアーティストによる民間での演劇活動が盛んになる。「九個劇場」「繁星戯劇村」など一般に開放された小劇場も増え、学生による演劇や娯楽的な作品が数多く上演されている。その中で、実験的な演劇の拠点として注目されているのが、2008年にオープンした「蓬蒿(ポンハオ)劇場」だ。若者向けのカフェやショップが並び、北京の新名所になっている南鑼鼓巷。その路地を入ったところに民家をリニューアルした蓬蒿劇場はある。中国ではほとんど例がない個人経営の劇場であり、オーナーの王翔さん、梁丹丹さんが「実験演劇のゆりかご」とすべく運営。劇場のクリエイティブ・ディレクター兼プロデューサーの梁丹丹さんにお話をうかがった。
聞き手:多田麻美[ライター]