観世喜正

観世喜正

観世喜正 Yoshimasa Kanze

観世流シテ方能楽師。明治時代に観世銕之丞家から分家した矢来観世家当主・三世観世喜之の長男として1970年、東京に生まれる。1973年2歳7カ月で初舞台。仕舞「老松」を舞う。1975年に初能。能の演目で重要に扱われる「鷺」「乱」「石橋」「翁」「道成寺」「安宅」「卒都婆小町」をひらく。「神遊」同人。「のうのう能」「1から始めるおケイコ」「喜正の会」を主宰。法政大学大学院、皇学館大学講師。NHKの大河ドラマの能楽指導なども行う。生まれ育った矢来能楽堂は太平洋戦争後の1952年に再建された木造モルタル造り。近代能楽堂の好例として、2011年国の登録有形文化財に登録された。