天児牛大

天児牛大

©Yuji Arisugawa

天児牛大 Ushio Amagatsu

天児牛大が、麿赤兒率いる舞踏集団・大駱駝艦から独立して<山海塾>を設立したのが1975年。たった4人の男性メンバーによってひそやかに立ち上げられたこのカンパニーは、77年に『アマガツ頌』で旗揚げを行い、78年に出世作『金柑少年』を発表。80年には早くも海を越えてフランスへと飛び立つ。そして渡欧1年目にして、春のナンシー・フェスティバル、夏のアヴィニヨン・フェスティバル、秋のボルドー・シグマ・フェスティバルを制覇。またたくまに欧州全土にSankai JukuとButohの名を広めていく。また82年からパリ市立劇場との共同製作公演を開始。以後、2年に一度のペースでこの劇場を拠点に新作を発表し、2006年度の朝日舞台芸術賞グランプリを受賞した『時のなかの時―とき』や最新作『降りくるもののなかで―とばり』など、今も四半世紀以上にわたり共同製作を続けている。現在までヨーロッパ、アジア、アメリカ、オセアニアと、世界43カ国延べ700都市以上での公演を敢行。