市原佐都子
市原佐都子 Satoko Ichihara
劇作家・演出家・小説家。1988年大阪府生まれ、福岡県育ち。桜美林大学にて演劇を学ぶ。2011年より「Q」を始動。人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自の言語センスと身体感覚で捉えた劇作、演出を行う。女性の視点から、性や、異種間の交尾・交配などがフラットに描かれる戯曲では、観客の身体を触覚的に刺激する言葉が暴走し、舞台上の俳優たちは時に戯画的に、時に露悪的に台詞を全身から発散させる。そこでは、男性中心的、人間中心的に語られてきた性や生殖行為が無効化し、社会のマジョリティを覆っている倫理観や道徳観念にもラジカルな疑いがかけられる。
公益財団法人セゾン文化財団ジュニアフェローアーティスト。
2011年、戯曲『虫』にて第11回AAF戯曲賞受賞。2020年、『バッコスの信女 ─ホルスタインの雌』で第64回岸田國士戯曲賞受賞。
2019年6月初の小説集『マミトの天使』を早川書房より出版。
