松田正隆

松田正隆

松田正隆 Masataka Matsuda

1962年、長崎県出身。立命館大学在学中に演劇活動を始め、1990年に京都で劇団「時空劇場」を結成。97年の解散まで全作品の劇作・演出を務める。初期は郷土・長崎を題材に、長崎弁を使った会話劇を執筆。日常的な設定と淡々とした台詞回しの中に、無意識に潜む人間の業、生の呪縛を描き、高く評価されている。受賞歴も多く、96年岸田國士戯曲賞を受賞した『海と日傘』は、2003年に韓国人演出家・俳優でも上演。日本の戯曲として初めて韓国の演劇賞・東亜日報演劇賞を受賞した。04年、京都で「マレビトの会」を結成し、演出活動を再開。物語性を廃し、宗教や戦争、国家にまつわる記憶や歴史をモチーフに、 舞台上に現れる非日常の世界から現代を照射する作品を展開している。07年の『クリプトグラフ Cryptograph』でカイロ、北京、上海の海外三都市公演を敢行。

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