JPネイザン

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JPネイザン JP Nathan

エスプラネード プログラム編成部長
国家としてのブランドを確立し、経済的競争力を高めるとして、国を挙げて文化・芸術を振興する「ルネッサンス・シティー」プロジェクトに取り組むシンガポール。1987年に政府に提出された「文化と芸術に関する諮問委員会報告書」をきっかけにナショナル・アーツカウンシルが設立されるなど、芸術振興制度の本格的な整備が始まり、2002年10月には東南アジア地域最大規模を誇る劇場コンプレックス、「エスプラネード──シアターズ・オン・ザ・ベイ」(以下、エスプラネード)が建設される。市内中心部、マリーナ・ベイ地区の6ヘクタールに及ぶ広大な敷地に建設されたエスプラネードは、その形が似ていることから通称「ドリアン」と呼ばれ、2005年度の公演数は1,915公演(有料公演637、無料公演1,278)、総入場者数は約14万5千人という、シンガポールの舞台芸術マーケットシェアの30%を占めるまでに成長した。