岩井秀人
岩井秀人 Hideto Iwai
1974年、東京都出身。15歳から20歳くらいまでを、「引きこもり」として過ごす。2001年、桐朋学園大学卒業。2002年にプロデュース公演「竹中直人の会」の『月光のつつしみ』(岩松了作・演出)に代役として関わったことをきっかけに、喋り言葉の演劇を知り、2003年、プロレスラーに憧れる引きこもりの青年を描く『ヒッキー・カンクーントルネード』で「ハイバイ」を旗揚げ。以降、ハイバイの全作品の作・演出を担当し、俳優としても出演している。作品の多くは自身の個人的な体験を元にした、生々しくも笑えるコメディ。自己と他者との距離感に敏感過ぎる主人公を中心にした人間関係を、徹底的に客観視することから可笑しみと切実さが立ち上がる。近年は外部作品での演出・出演、戯曲提供など活動の場を広げている。代表作に『おねがい放課後』(2007)、『て』(2008)、『投げられやすい石』(2011)など。『ヒッキー・カンクーントルネード』は2011年10月、韓国の舞台芸術見本市「pams」でも上演される。
