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2017.8.1

第29回ベルリン国際ダンス・フェスティバル「8月のダンス」開幕(2017年8月11日〜9月2日)

 ドイツの国立劇場や州立劇場のオフシーズンである夏に、フリーシーンの代表的な劇場ヘーベル・アム・ウファー(HAU)が開催している国際ダンス・フェスティバル。毎年選ばれている特集作家として、今回はマドリード出身のLa Ribotをクローズアップ。フェミニズムやコンセプチュアルなアプローチで、90年代のダンス・シーンを牽引した彼女は、ダンス、ライブ・アート、ビデオ・インスタレーション、パフォーマンス・アートなどの複数分野を、身体を用いて融合することでも知られる。特集では6時間の持続型パフォーマンス『Laughing Hole』(2006)、マチルド・モニエとのデュエット『Gustavia』(2008)、また彼女が定期的に発表している『Distinguished Pieces』シリーズから2作が上演される。さらに2002年から2014年のあいだに創作されたビデオ・インスタレーションの上映会も行われる。
 今回は、野外・路上パフォーマンスが多く行われるのも特徴となっている。その中のひとつが、ベトナム戦争へのデモ運動として1967年にアンナ・ハルプリンが創作した『Blank Placard Dance』で、フランス人振付家アンヌ・コロドがリ・クリエイト。公募により集まった30人のアマチュア・パフォーマーが、白い衣服を身にまとい、真っ白なプラカードを手にベルリンの街を行進する。また、カメルーン人の振付家ゾラ・スネイクは、HAU1の裏庭で、アフリカの儀式、アーバン・ダンス、パフォーマンス・アートを融合した作品『Au-delà de l’humaine (人類を越えて)』を発表。ポスト・コロニアルな土地で身体的自由はどこにあるのかを問う。
 日本からは川口隆夫が「舞踏フォーカス・シリーズ」の主要作品として『大野一雄について』を上演。土方巽に触発されたというブラジル人振付家マルセロ・エヴリン、同じく土方を敬愛する米国拠点の振付家トラジャル・ハレルも参加する。

[フェスティバル概要]
国際的なコンテンポラリー・ダンス・シーンへの新たなアプローチを提示・支援する団体として1988年に設立されたタンツ・ウェルクスタット・ベルリン (TanzWerkstatt Berlin=ダンス・ワークショップ・ベルリン)と、ベルリンのフリー・シアター・シーン(小劇場界)を代表する劇場HAUが共同企画・運営するダンス・フェスティバル。

8月のダンス(Tanz im August)
http://www.tanzimaugust.de