Presenter Interview プレゼンターインタビュー

Born in a World Heritage town, the George Town Festival
マレーシア
世界遺産の町から生まれた
ジョージタウン・フェスティバル
ジョー・シディック Joe Sidek
2008年にユネスコ世界遺産に登録されたマレーシア・ペナン島のジョージタウン。ペナン島は、イギリス植民地時代にはプリンス・オブ・ウェールズ島と名付けられ、東インド会社の交易の拠点となったことで知られるマレーシア随一の観光地。中心となっているジョージタウン地区には今も当時の面影を伝えるコロニアル建築などの町並みが残され、中国系、マレー系、インド系の住民約40万人が暮らしている。その世界遺産の町で、2010年に始まったのがジョージタウン・フェスティバルだ。2011年のアクラム・カーン、2012年のロイステン・アベルなど世界的なアーティストの招聘や、オーストラリアで始まった世界最大の短編映画祭『トロップフェスト』との連携など国際的なプログラムに加え、もうひとつの柱として町並みなどの景観を活かしたストリート・アートプロジェクト、マレーの伝統的格闘技「シラット」をテーマにした作品のプロデュースなど、ペナン島の文化を活かしたプログラムを積極的に展開。「ペナン島、ジョージタウンの物語をシェアする“グローカル”なフェスティバルを目指す」というディレクターのジョー・シディックさんに、東南アジアで今最も注目されているフェスティバルについて、詳しくインタビューした。
聞き手:滝口 健