Presenter Interview プレゼンターインタビュー

As the Yokohama Noh Theater ventures into the uncharted field of traditional arts production, attention focuses on its planning expertise
日本
伝統芸能をプロデュースするという発想に新機軸
横浜能楽堂の企画力
中村雅之氏(なかむら・まさゆき)
1996年に開館した横浜能楽堂(運営・横浜市芸術文化振興財団)は、卓越した企画力と集客力で知られている。2004年には、「新時代における能楽堂のあり方を示した」として、能楽界で最も権威ある催花賞を受賞。また、先駆的な公立文化施設に贈られる「JAFRAアワード」、「武家の狂言 町衆の狂言」の企画・制作で文化庁芸術祭優秀賞を受賞などもしている。現代演劇では当たり前のプロデュースという発想のない能楽界にあって、公立の能楽堂として新しい視点でプロデュースを行う一方、「敷居の低い能楽堂」をキャッチフレーズに、観客の掘り起こしにも成功。近年は、横浜能楽堂の外にもソフトを展開、アジアを始めとした海外の古典芸能とのコラボレーションや交流にも意欲的に取り組んでいる。横浜能楽堂開館から現在まで、企画全般を統括する中村雅之氏に話を聞いた。
聞き手:奈良部和美