Artist Interview アーティストインタビュー

The Wonderland of Tetsuya Umeda
Creating “situations” to generate “phenomena”
play
“状況”をつくり、“現象”を起こす
梅田哲也のワンダーランド
梅田哲也(アーティスト、パフォーマー)
梅田哲也は1980年生まれの大阪在住のアーティスト。2000年代初頭から、水や石、電球や扇風機など、日常生活にありふれた物を用いて、それまでに見聞きしたことのない音や動きを発生させる“現象”をつくり出すライブ・インスタレーションを展開。美術館やギャラリーなどではインスタレーションと言われ、劇場や音楽フェスティバルではパフォーマンス=演奏と呼ばれる彼の表現は、ジャンルを自由自在に横断しつつ、その場を共有した人々に独特の体験を残してきた。また、近年ではミュージシャンのテニスコーツ、アーティストの雨宮庸介、さわひらき、ダンサー・振付家の捩子ぴじん等との共演のほか、さまざまな参加者とともに“現象”をつくりだすプロジェクトを展開。2017年5月には先鋭的な舞台芸術を紹介することで知られるベルギーのクンステン・フェスティバル・デザール2017の招きで、ブリュッセルに住む出自の異なる人々とともにパフォーマンスを行い、異彩を放った。物や人とともに“現象”をつくり出す梅田哲也の表現について、原点から辿るロングインタビュー。
聞き手:山下里加[アートジャーナリスト]