Artist Interview アーティストインタビュー

Theater as a battle fought in words
The world of Moegi Nogi
演劇は言葉の闘い
野木萌葱の世界
野木萌葱(劇作家・演出家)
史実や実際の事件から登場人物を造形し、男優ばかりで緊張感のある会話劇を展開する劇作家・演出家の野木萌葱(1977年生まれ)。大学在学中の1998年に立ち上げた劇団「パラドックス定数」を主宰し、グリコ森永事件の犯人たちの姿を描く『怪人21面相』(2006)、日本の弁護団が尊厳をかけて連合国側に弁論を挑む法廷劇『東京裁判』(2007)、大逆事件に材を取って無政府主義を掲げた男たちが暴走する『インテレクチュアル・マスターベーション』(2009)、第二次世界大戦という国の命運を左右した外交官たちが激論する『外交官』(2015)などを、裸舞台に近い小劇場空間を舞台に発表。「演劇は言葉の闘い」と言う野木の創作を刺激してきたものとは?
聞き手:大堀久美子