Artist Interview アーティストインタビュー
A shamisen player from the rock generation,
Hiromitsu Agatsuma talks about taking his shamisen music to Europe
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ロック世代の津軽三味線奏者
ヨーロッパ公演に臨む上妻宏光に聞く
上妻宏光
「三味線」は様々なジャンルの音楽を育んできた日本の伝統的な弦楽器のひとつである。三味線の中でも胴が大きく、棹も弦も太い「津軽三味線」は、日本列島の北部、青森県津軽地方の門付け芸から生まれたものだ。そもそもは民謡の伴奏楽器として用いられていたが、それが独奏楽器として舞台で演奏されるようになったのは半世紀ほど前から。技巧とアレンジの妙で聴かせる津軽三味線の即興演奏はジャズに通じるといわれ、ロック世代の聴衆にもアピールしている。若い演奏家たちは欧米の音楽も取り込み、三味線で現代を表現しようと模索している。上妻宏光はその最前線に立つ演奏家である。
聞き手:奈良部和美 インタビュー:2004年12月10日