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Data
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[原作]藤子・F・不二雄
[脚本・演出]鴻上尚史
[初演年]2008年
[上演時間]約2時間
[幕・場面数]2幕
[キャスト数]主要キャスト5人(ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫)ほか、アニマル星の動物たちとニムゲの星の宇宙人たちなど
鴻上尚史
舞台版ドラえもん「のび太とアニマル惑星」
鴻上尚史Shoji Kokami
愛媛県出身。80年代小劇場演劇ブームの旗手のひとり。1981年に劇団「第三舞台」を結成し、演劇活動をスタート。代表作『朝日のような夕日をつれて』は『ゴドーを待ちながら』をモチーフに、究極の遊びを開発する男たちと遊びながらゴドーを待つ男たちが登場。時流を捕まえるセンスと、遊戯的な作劇で人気劇団となる。『スナフキンの手紙』で1995年度岸田國士戯曲賞受賞。現在は、新しく若手を集めて旗揚げした「虚構の劇団」やプロデュースユニット「KOKAMI@network」での作・演出が活動の中心。舞台公演のかたわら、エッセイや演劇関連の著書も多く、ラジオ・パーソナリティ、テレビの司会、映画監督など幅広く活動。2007年6月には、英国ロンドンで、外国人キャストによる全セリフ英語版『トランス』を上演した。岸田國士戯曲賞選考委員。
『ドラえもん』の典型的なプロットは、22世紀からやってきた猫型ロボット・ドラえもんが、四次元ポケットからさまざまな未来のヒミツの道具を取り出して、親友の小学生のび太の窮地を救うというもの。ヒミツの道具を活用しながら、ドラえもん、のび太のほか、ジャイアン、スネ夫という悪友たち、マドンナ的存在のしずかちゃんが、普通の小学生の日常のなかにもSF的な冒険を繰り広げる。
鴻上尚史が手掛ける舞台では、ドラえもんを着ぐるみの人形が演じるほかは、動物を含むすべての登場人物は生身の俳優が演じている。ドラえもんとのび太以外のキャラクターは、敵味方問わず、一人の俳優が何役も演じる。また、森で迷ったり、川を渡ったり、宇宙船が飛行する場面では、木の模型を持って移動させたり、水布を揺らしたり、ミニチュアの円盤のついた棒を持って舞台を走り回るなど、黒子としても舞台に登場する。
『ドラえもん』の典型的なプロットは、22世紀からやってきた猫型ロボット・ドラえもんが、四次元ポケットからさまざまな未来のヒミツの道具を取り出して、親友の小学生のび太の窮地を救うというもの。ヒミツの道具を活用しながら、ドラえもん、のび太のほか、ジャイアン、スネ夫という悪友たち、マドンナ的存在のしずかちゃんが、普通の小学生の日常のなかにもSF的な冒険を繰り広げる。
鴻上尚史が手掛ける舞台では、ドラえもんを着ぐるみの人形が演じるほかは、動物を含むすべての登場人物は生身の俳優が演じている。ドラえもんとのび太以外のキャラクターは、敵味方問わず、一人の俳優が何役も演じる。また、森で迷ったり、川を渡ったり、宇宙船が飛行する場面では、木の模型を持って移動させたり、水布を揺らしたり、ミニチュアの円盤のついた棒を持って舞台を走り回るなど、黒子としても舞台に登場する。
「のび太とアニマル惑星(プラネット)」の原作は、映画版としても採用されたドラえもん大長編シリーズの一作。宇宙という日常とは異なる設定で、環境問題をテーマとして取り上げている。
ある夜、のび太は夢の中で、ピンクのモヤをくぐって見知らぬ森に迷い込む。そこでは、さまざまな動物たちが人間の言葉を話し、ともに暮らしていた。翌日、そのことを友だちに話すが信じてもらえない。その夜、のび太は夢の正体をつかもうと再びモヤの中に入り込む。後を追ってきたドラえもんと、モヤの向こうを探検していると、チッポという犬の少年に出会う。チッポたちの暮らすアニマル星では、環境破壊などで人間たちが滅びた後、動物たちが、太陽光や風力などのクリーンエネルギーによる発電技術や、光、水、空気から食物を合成する技術などを駆使し、自然環境に徹底的に配慮して地球よりもはるかに発展した文明社会が築き上げられていた。その星には軍隊もなく、平和で、国も存在しない。
翌日、しずかちゃんを誘って再びアニマル星へ遊びに行くのび太とドラえもん。そして、彼らの後をこっそりつけてきたジャイアンとスネ夫は、モヤの中をさまよううち、かつて地球人型宇宙人が住んでいた荒れ果てた月(ニムゲの星)のほうに着いてしまう……。
地球に戻ったのび太たちのもとに、ある日、チッポからのSOSメッセージが届く。宇宙救命ボートで再びアニマル星に到着したのび太たちが見たのは、廃墟と化した星だった。のび太たちは、アニマル星を救うために、チッポたちとともにドラえもんの道具とみんなの知恵で、月から来た敵ニムゲの一団に立ち向かうことを誓い合うが……。
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