森山未來
神戸再発見―アートでつながるクリエーションの場を構築する
ⓒ 岩本順平
ⓒ 岩本順平
森山未來Mirai Moriyama
俳優・ダンサー。1984年、兵庫県生まれ。5歳からさまざまなジャンルのダンスを学び、15歳で本格的に舞台デビューし、舞台、映像など多方面で活躍中。2013年に文化庁文化交流使としてイスラエルに滞在。演技と身体表現を高次元で両立させる希有なアーティストで、海外の気鋭クリエイターとの共働も多数。2022年にアーティスト・イン・レジデンス神戸(AiRK)を設立し共同運営するほか、さまざまなアートプロジェクトにディレクターやキュレーターとして携わっている。
表現者として早くから注目を集め、世界を股にかけて活躍する森山未來。圧倒的な存在感を放ちつつも、水のように風のように、何物にも縛られることなく、己を信じて新たな道を拓いている。そんな森山が近年、“もう一つの拠点”としているのが兵庫・神戸(*1)だ。神戸での森山は、ディレクター、プロデューサー、キュレーターなどさまざまな役割を担いながら、神戸のクリエイターやアーティスト、そしてカルチャーの土壌をもり立てている。出身地であること以上に、快適な創作環境を得られる場として神戸を再発見し、アートを媒介にさまざまな関係を構築してゆくその過程を追った。
取材・文/熊井玲
物理的精神的に神戸とダンスに距離があった20代
- 森山さんは神戸ご出身で15歳から本格的に活動をスタートさせました。そのフィールドは主に東京でしたが、東京に対してはどんな印象を持っていましたか。
- 本格的な活動は15歳からですが、実は10歳ぐらいから東京に行って、舞台の稽古に参加したり本番に出たり、滞在中にスタジオでレッスンを受けたりしていました。だから東京に行けばもっと広がりがあることはわかっていましたし、この仕事をするには東京に出なきゃいけないだろうと思っていたので東京に出た、という感じです。
- 東京が活動拠点になってから、神戸との距離感はどうなりましたか。
- 僕の神戸での10代は、両親が経営しているダンススタジオに通い、先生や生徒の人たち全員を知っているという環境でした。そこではさまざまなダンススタイルを習いましたが、そのどれか一つを選ぶことは僕にはできなかったし、20代前半にスタジオのメンバーと公演をしてどこかやり切った感があり、その後、神戸との関係も希薄になっていました。
- 同じ頃、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)やテレビドラマ『僕たちの戦争』(2006年)、舞台では劇団☆新感線公演など話題作に次々と出演して注目を浴び、俳優としての活躍が続きます。その頃は意識的にダンスから離れていたのでしょうか。
- 芝居や映画に比重がかかると、ダンスに割く時間がどんどん削られていきました。するとダンスのクオリティが落ちていくことが自分でもわかって、ダンスとの向き合い方にジレンマが生じ、物理的にも精神的にもダンスに振りきれなかった時期が、4~5年あった気がします。
- 2010年にはNHKの『阪神・淡路大震災(*2) 15年特集ドラマ その街のこども』に出演。このときに森山さんが神戸出身のアーティストであることを再認識した人も多かったのではないでしょうか。
- 地震に関しては……中心地で被災はしましたが大きな被害はなく当時10歳だったこともあり、僕の神戸の街の実質の記憶というのは建て替えられた後の街並みなんです。だから“当事者であるけれども当事者でない”ような感覚が、自分の中に強くありました。『その街のこども』は、それ以前に震災関連番組のナレーションを担当していたことがきっかけとなって、いろいろなやり取りを重ねて生まれたドラマでした。ちょうどその時期と、コンテンポラリーダンスと呼ばれる考え方の人たちに出会うタイミングが重なっているのですが、あれは大きな出来事でした。2010年にNPO法人 DANCE BOX(①)のRevival/ヤザキタケシ『不条理の天使 / スペース4.5』という企画に呼んでもらったんです。神戸でこんなにアットホームに、ダンスセンターとして活動している場所があることを知らなかったので、シンプルに驚いたし、感動した記憶があります。
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①NPO法人 DANCE BOX
2025年に死去したダンスプロデューサーの大谷燠が設立したスタジオ。1996年に大阪で活動をスタートし、2009年に神戸・新長田に拠点を移した。コンテンポラリーダンスを軸に、若手ダンサーの育成や子供向けのプログラム、国内外のアーティスト・イン・レジデンス事業などを行っている。劇場ArtTheater dB KOBEを運営。
NPO DANCE BOX
身体表現にフォーカスするため海外へ
- 2012年にはシディ・ラルビ・シェルカウイ振付の『テ ヅカ TeZukA』、2013年にはインバル・ピントとアブシャロム・ポラックが演出・振付・美術を手がけたミュージカル『100万回生きたねこ』に出演。どちらも身体性の強い作品でした。そしてその後1年間、文化庁文化交流使としてイスラエルに滞在します。
- 20代のうちに、もう一度身体表現にフォーカスする時間をしっかり作りたいなと思っていて、そのタイミングは2013年だということをあらかじめ決めていました。
- 「身体表現にフォーカスしたい」と思ったきっかけは。
- 2008年に出演したミュージカル『RENT』の日本版振付を担当した、辻本知彦との出会いが大きいです。彼との出会いが衝撃的すぎて、先ほどお話しした「どのダンススタイルを選ぶのか」という自分の中の既成概念のようなものが崩されました。と同時にコンテンポラリーへの興味が強まって、文化庁の文化交流使のシステムを使って海外に行こうと考えたのですが、最初に打診したラルビ(シェルカウイ)は、彼があまりに忙しすぎてアントワープにいることがほとんどない状況だったので難しいなと思い、イスラエルのテルアビブに拠点があるインバルとアブシャロムのカンパニー(*3)でしっかり腰を据えて向き合うことにしました。なので、当初は特別イスラエルにこだわっていたわけではないのですが、今振り返ると彼らのところに行けてよかったなと思います。インバルは振付・衣裳・舞台美術、アブシャロムはサウンドとドラマターグを担っていて、2人のバランスだからこそ生まれるナラティブがあり、抽象性は高いんだけれども、いわゆるダンスパフォーマンスを作り上げるというだけではない、演劇性との融合がとても心地よかったんです。
- もともと多様なダンスの素養を持っている森山さんにとって、インバル・ピントのカンパニーに参加して一番影響を受けたのはどんなことでしたか。
- 踊りは結局、脱構築と再構築の繰り返しというか……。技術的にクオリティの高い動きができることももちろん素晴らしいんですけど、一つのパフォーマンスを通じて、その場にどう立てるのかが一番重要な気がします。それはすごく学びになりましたね。あと、アジア人あるいは日本人としての自分の独自性をちゃんと知らなきゃいけないということを、1年間、ずっと感じ続けていました。
- その思いが、舞踏家の笠井叡さんとのお仕事(ポスト舞踏派)につながっていくのでしょうか。
- 舞踏についてはイスラエルに行く前から興味はあったのですが、詳しく調べたわけではなくて。でも日本で語られる舞踏と海外で語られる舞踏があまりに違っていることに興味を持ちました。日本においての舞踏ってどこかアングラで、よくも悪くもアンタッチャブルな印象があるけれど、海外においての舞踏は、日本のコンテンポラリーダンスの一スタイルとして認知されているんです。それは大野一雄さん、土方巽さん、大駱駝艦や山海塾などの功績が大きいと思いますが、そこも日本と海外では受け止められ方が全然違う。それもあって、「日本というものを知るってどういうことなのか」という思いが湧いた部分はあります。
神戸が「もう一つの拠点」に
- 2014年に帰国後は、国内外のさまざまなダンサーとのコラボレーションが続きました。まさに世界中を飛び回って、多様な作品を作られていた印象がありますが、2020年、コロナ禍の時期はエトガル・ケレットとインバル・ピントが振付を手がけた国際共同制作アートフィルム『OUTSIDE』、梅田哲也さんが構成・演出を手がけたライブ配信作品『プレイタイム』などに携わられました。
- 実はコロナに関係なく、それ以前から東京以外に拠点が欲しいと思っていました。当時はフランス辺りにしたいと思っていたのですが、コロナで計画がストップしてしまったんです。また大きな出来事として、東京2020オリンピック開会式(*4)への出演もありました。あのとき感じていたことはすべてパフォーマンスに込めたので何もわだかまりはありませんが、とにかく東京に止まりたくはなかった。そのとき偶然、またDANCE BOXさんにお声がけをいただき国内ダンス留学(*5)7期生の振付を行うことになったんです。さらにデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)(②)の企画協力でパフォーマンス『FORMULA』を制作したり、(オール兵庫ロケで制作された)映画『i ai』(2024年公開)の撮影があったりと、いくつかのプロジェクトが神戸で重なったため、東京を離れました。
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DANCE BOX「国内ダンス留学」第7期生に振り付けた作品
ⓒ 岩本順平
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②デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)
神戸・三宮の海側にある旧生糸検査所を改修した、神戸市の「デザイン都市・神戸」の拠点施設。デザインやアートにまつわる企画プログラムを紹介、実施している。
KIITO|デザイン・クリエイティブセンター神戸
ⓒ 一般財団法人神戸観光局
以降、神戸での活動が始まります。作品の創作のため、神戸でリサーチもされたそうですが、新たに神戸のポテンシャルを感じた部分はありますか。- それまでは生活する場所としてしか見てこなかったから、いろいろと発見がありましたね。たとえばDANCE BOXでの振付のために、長田周辺の神社の配置や埋蔵物の発掘場所などをリサーチし、山と海に挟まれた地形と、それにより育まれた文化の関係に気づかされて、解像度が上がりました。どこかに拠点を持ちたいと思った理由は、自分のペースでいろいろなものにインスパイアされながらじっくり作品を作れるような環境が欲しいと思ったからなのですが、その目線で神戸を見直したときに、地元に対する懐かしみなどとは全然違う角度で神戸が見えてきました。
流動性が高い神戸の街は自分に合っている
- 現在、森山さんの神戸での大きな拠点が神戸・北野にあるアーティスト・イン・レジデンスのArtist in Residence KOBE(AiRK)(③)です。AiRK立ち上げのきっかけを教えてください。
- 2022年に神戸で『FORMULA』のための滞在創作を行ったのですが、それまで少なからずレジデンス(滞在型の創作/研究/交流)を経験してきた身として、神戸にレジデンスがないのはきついなと思ったんです。クリエイターやパフォーマーを呼んでクリエーションするなら、生活の部分が切り離されてしまうホテル住まいはダメだろうと。それで映画『i ai』のときに出会った元神戸フィルムオフィス代表の松下麻理さんに、「神戸にもレジデンスみたいなものがあった方がいいですよ」と勝手に力説していたら麻理さんが乗ってくれて、その後にすごい速さで実現しました(笑)。皆さん、レジデンス的なものを持ちたいと思いながら成立させきれなかった経緯があったようで、続々とメンバーが集まってくれて、実現しましたね。
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③Artist in Residence KOBE(AiRK)(アーティスト・イン・レジデンス神戸)
2022年4月、兵庫県神戸市中央区北野のビンテージマンションをリノベーションし、開設されたアーティスト・イン・レジデンス。森山など神戸で活動する有志のコレクティブHAAYMMによる運営で、神戸市内にあるさまざまな文化施設や団体と連携し、「AiRKリサーチプロジェクト」(*7)のような自主企画などで、神戸でクリエーションや作品発表を行う国内外のアーティストの活動を支えている。レジデンスプログラムには招聘アーティストのほか、国内外を対象としたオープンコール枠もある。
AiRK – Artist in Residence KOBE
- 今、森山さんは“AiRKのスタッフの1人”として神戸内のさまざまなプロジェクトに携わられています。たとえばこの3年間、神戸六甲ミーツ・アート(*6)ではオープニングパフォーマンスのキュレーションをされています。2023年はダニエル・プロイエット、2024年はフランソワ・シェニョーと麿赤兒、2025年はやなぎみわと名だたるアーティストが出演しました。
- 六甲ミーツ・アートの参加アーティストがAiRKを使っていて、そのつながりから一緒に企画を立てることになりました。なかなか大変ではありますが、本当に幸運なことに、毎年素敵なアーティストに恵まれて、素晴らしいパフォーマンスを行ってもらえていてありがたいです。
- JR元町駅駅高架下“モトコー”で行われているアートプロジェクト・MOTOKOLOGY(④)ではディレクターを務められています。
- AiRKの自主企画として「AiRKリサーチプロジェクト」(*7)をローズガーデン(⑤)で毎年行っていて、2024年は日時計の制作をライフワークにしているアーティストの山田悠さんを招聘しました。北野の壁で日時計を作れないか場所を探していたところ、モトコーでできることがわかったんですが、会期が迫っていたためそのときは実現しなくて。神戸のディレクター / プロデューサーの田村圭介さんとの出会いがあり、彼がモトコーを利活用するプロジェクトとしてJR西日本に企画書を提出してくれて、MOTOKOLOGYというプロジェクトが実現しました。で、僕がディレクターに“なってしまった”(笑)。
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④MOTOKOLOGY
解体と再整備が予定されている、JR元町駅の元町高架通商店街・通称モトコーで2025年7月から2026年3月まで行われているアートプロジェクト。戦後闇市を起点にさまざまなカルチャーが生まれたモトコーを再検証するとともに、モトコーの未来の姿を創造する活動を行っており、神戸市内の産官学民による参画をはじめ、アーティストなどを招いた多様なプロジェクト、イベントが行われている。
MOTOKOLOGY 2025 Website
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⑤Rose Garden(ローズガーデン)
1977年に竣工された安藤忠雄の初期作品。Rose Gardenでは2025年までに3回、森山がキュレーターを務めるアートプログラム「AiRK Research Project」を開催。2023年より、同じく1977年竣工の安藤建築・北野アレイとの2拠点で、地域の活性化を図るプロジェクト、KITANO THE MAGNETが展開されている。
そのほか、神戸のアート情報を発信するポータイルサイト・PEAKにも携わられています。神戸での森山さんはスタッフとしての印象が強いですね。- 「AiRKリサーチプロジェクト」や「KOBE Re:Public Art Project」(*8)の参加アーティストがそれぞれの解像度で神戸をリサーチしてくれ、それを情報として僕も吸い上げていく中で、自分の神戸に対する解像度がどんどん上がってきました。先ほどの話につながりますが、神戸のどこにポテンシャルがあり、何に魅力があるかを考えたときに、神戸はエリアによって全然違う活動スタイルがあり、それぞれ面白い動き方をしていることが見えてきました。一時期はそれをユナイトした方が、という考え方もあったのですが、今はガチガチに統一するよりも、それぞれの自由な気風を大事にしたほうがいいのではないかと。それが開港150年あまりの新興都市としての神戸というものが持つポテンシャルでもあると思うし、水害なり戦争なり震災なりを経て、さまざまにスクラップ&ビルドしてきた神戸のスタンスにも関与してくると思っています。
また、もともと神戸は流動性の高い街というイメージがあり、自分自身、移動しながら人やものに出会っていくのが好きなので、神戸という場所が持つ特性が、自分の性格に合うとも感じています。ただ、何かアクションを起こすときに人的リソースを外から持ち込まなければいけないという神戸のインフラの現状も実感して、いずれ自分がクリエーションする側にも回れたらいいなと思いつつ、今は裏方に回っている状態です。
何に向けて踊るのか。パフォーマーとしての想い
- 森山さんのクリエーションという点では、2024年9月に岡山の「森の芸術祭」で披露した『さんぶたろう祭り』、翌2025年1月に兵庫県立美術館で発表した梅田哲也さんとの映像作品『《艀》』や、同年瀬戸内国際芸術祭で8月に香川の男木島で滞在制作したきゅうかくうしお『素晴らしい偶然をむすんで』など、土地と共鳴する創作が続いています。
- そうですね。梅田さんのフィールドリサーチはかなり緻密かつハイセンスな掘り方をしつつ、その場所に寄り添った柔らかい視線で作品を仕上げていくんです。アウトプットの仕方は全然違うのですが、彼がやってきたことと自分がやりたいと思っていたことは、結構似ている部分があると勝手に感じていますし、とても影響を受けています。森の芸術祭では、奈義町でのリサーチを通じて出会った地元の芸能や民話などを取りまとめた「祭」をプロデュースさせてもらい、瀬戸内国際芸術祭では、男木島で2年に一度行われる大祭の構造や時間軸を踏襲したパフォーマンスを制作しました。
パフォーミングアーティストとしての自分が考える興味の一つは“何に向けて踊るべきなのか”ということです。複式夢幻能の構造を利用した舞台「未練の幽霊と怪物-『挫波』『敦賀』」に出演した際に作・演出の岡田利規さんも言っていたように、これは日本の芸能の起源に関与するものですが、踊りは観客ではなく、その先にある存在に向けられるべきものかもしれないと考えていて。観客にとっても、表現の対象が観客に向かないことによって開かれる感覚があるのではないかと思うんです。同時に、その地域の人たちによって、その地域の人たちのために歌い踊られるお祭りのように、踊りはそれぞれの土地に生きる全ての人たちにひらかれるものなのではないか、という思いも強くあります。
- パフォーマーとして今後、考えていらっしゃることは。
- そろそろ……本当にそろそろ、ちゃんとソロ作品を作りたいなとは思っています。具体的なことはまだ何も決まっていませんが、準備を今、少しずつ始めているところです。
- その第一歩が2025年12月の音楽家・原摩利彦さんとのパフォーマンスですね。
- 彼とはこれまでもさまざまな取り組みをしてきましたが、今は発話と歌、身体との関係について一緒に考えているところです。
2025年12月に上演した『Mirai Moriyama x Marihiko Hara Live in Progress』左は原摩利彦。
ⓒ Yoshikazu Inoue
【公演情報】
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『STILL LIFE(スティル・ライフ)』
振付・演出:アラン=ルシアン・オイエン、出演:森山未來、ダニエル・プロイエットほか
神奈川:2026年6月13日・14日 横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール
兵庫:2026年6月20日・21日 神戸文化ホール 中ホール
静岡:2026年6月26日 グランシップ 中ホール・大地
問合せ:神戸文化ホールプレイガイド 電話 078-351-3349
ⓒ Andrea Avezzu
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神戸
海と山に囲まれた、兵庫県南東部に位置する都市。2025年11月現在の神戸市の人口はおよそ150万人。神戸港を中心に古くから国内外の人や物が集まり、諸外国の文化を取り入れたハイカラ文化が根付いていて、大阪や京都へもアクセスがいいので、現在も海外からの来訪者、移住者が多い。製鉄業などの重工業や流通業が盛んである一方、六甲山や須磨海岸など自然が豊かであることでも知られる。また歴史的には、1995年の阪神・淡路大震災以前にも、水害や土砂災害、戦災などを経験し、再構築を繰り返してきた。文化面においては作家の谷崎潤一郎、画家の横尾忠則など、現在に至るまで神戸にゆかりがあるアーティストは多い。
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阪神・淡路大震災
1995年1月17日に日本西部の大都市・神戸周辺を強い直下型地震が襲い、建物倒壊や火災で約6,400人が死亡。交通網や生活基盤にも甚大な被害が生じた。日本の都市防災を大きく変える契機となった大災害。
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インバルとアブシャロムのカンパニー
Inbal Pinto & Avshalom Pollak Dance Companyは1992年にイスラエルのインバル・ピント(振付・美術・演出)とアブシャロム・ポラック(演出)により結成されたダンス・カンパニーで、寓意と演劇性に満ちた独創的な身体表現が特徴。2018年以降は2人は別々に活動している。
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東京2020オリンピック開会式
演出を担うクリエイターの相次ぐ不祥事による降板など準備段階で混乱が続き、演出内容も大幅変更を余儀なくされた。その渦中にあって森山は、鎮魂と祈りを感じさせる静謐かつ求心力の強いダンス・ソロを披露して鮮烈な印象を残した。
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国内ダンス留学
DANCE BOXが実施する、全国から集まったダンサー・振付家が、長期にわたってダンス漬けの生活を送るプログラム。
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神戸六甲ミーツ・アート
2010年から毎年秋に、兵庫県の六甲山上で開催されている現代アートの芸術祭。
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「AiRKリサーチプロジェクト」
AiRKが位置する神戸・北野が持つ魅力を、アーティストの視点によって再発見することを目的とした作家滞在型の展覧会プログラム。森山がキュレーターを務めている。
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「KOBE Re:Public Art Project」
森山がメインキュレーターを務め、2022・2023年に開催されたアートプロジェクト。神戸のさまざまな場所でアーティストがリサーチを行い、そこから立ち上がったものを各々の形でアートとして発表した。
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協力:Artist in Residence KOBE(AiRK) ⓒ 岩本順平
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