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2020.3.31

オーストリア屈指の複合芸術祭「ウィーン芸術週間」(2020年5月15日〜6月21日)が中止発表

 欧州屈指の歴史と規模を誇る国際芸術祭でありながら、過去数年間、幾人ものプログラマーや芸術監督の退任により、プログラミングに安定感を欠いていたウィーン芸術週間。2018年から6年間は、長年にわたりクンステンフェスティバル・デザールを牽引したクリストフ・スラフマイルダーが総芸術監督に就任。今年度から彼の本格的なプログラミングとなる予定だったが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止となり、選択肢を検討中。
 今年度は46作品が計画され、そのうち15作品が世界初演の予定だった。多くの作品がブレヒトが言うところの「暗黒の時代」を連想させるような、様々な「終わり」、また私たちの未来がどうなるかを予見させるような作品が並んでいた。
 上演予定だったプログラムは次の通り。京都国際舞台芸術祭で世界初演された岡田利規の『消しゴム森』、ハイナー・ゲッペルズによる欧州の近代大戦を批判的に読解する『Everything that Happened and Would Happen (今まで起きたことと、これから起きることのすべて)』、フィリップ・ケーヌが現代農業の環境的問題点をカカシの視点と鳥の歌声で訴える『Farm Fatale(運命の農場)』、ケーヌが初めてオペラ曲を演出し、ポストヒューマンな視座から読解するグスタフ・マーラーの『大地の歌』、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの世界初演ソロ、ロメオ・カステルッチが生への賛歌を表す共同葬儀として演出するモーツァルトの『レクイエム』など。

[フェスティバル概要]
 1951年から毎年5月〜6月にかけて開催されるオーストリア最大級の国際フェスティバル。開催地は、ミュージアム・クォーター、テアター・アン・デア・ウィーン劇場、ウィーン楽友協会ホール、シャウシュピールハウス、市内の市場や広場など市全体が舞台となる。世界各国のオペラや演劇を代表する演出家や指揮者、オーケストラなどが手がける最新の舞台芸術、歴史的な演出や最新プロダクション、現代作品が上演される。2011年はリュック・ボンディを総監督に、シュテファニー・カープ演劇監督、シュテファン・リスナー音楽監督のもとで、23カ国45のプロダクションが上演され、18万人を動員。日本からはポツドール、高山明が参加。

ウィーン芸術週間(Wiener Festwochen)
http://www.festwochen.at/