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2020.1.28

バンクーバーでPuSH国際舞台芸術フェスティバルが開幕(2020年1月21日〜2月9日)

 近年注目されているバンクーバーの現代国際舞台芸術フェスティバル。特に音楽、映像、演劇などの分野を問わず、ジャンルを越境するような今までにない形式のパフォーミング・アーツの紹介に力点を置く。今年は、1月21日から2月9日まで、バンクーバー中心部の複数会場でトークを含め55のイベントが開催される。
 国内からは、NYTimes紙の批評欄で話題を呼んだカナダの劇団2B Theatre Companyによる『Old Stock: A Refugee Love Story』をプログラム。本作は、ルーマニアからモントリオールに移住しようと試みた、ユダヤ人夫婦のリアルストーリーを劇化したもの。イディッシュのコンサートと演劇を融合した、悲喜劇的な移民物語だ。
 海外からは、英国在住のレバノン人演出家タニア・エル・クーリーの実験演劇『Gardens Speak』を招聘。本作では、アサド政権化の軍事行為により命を落とした10人の人々が埋葬された墓地が劇場に再現される。観客は10人ずつのグループとなり、その墓石の前で、命を落とした人々の実際の物語に耳を傾けるというもの。また、オーストラリアの劇団Back to Back Theatreによる話題の映像作品『The Democratic Set』も上映される。本作は、四方をベニヤ板に囲まれた小部屋で15秒間好きなことをするよう求められたローカル地域の人々の映像集積を、民主的なコミュニティを想像するパフォーマティブな映像として編集したものだ。
 今回のフェスティバルでは、こうした難民問題、暴力激化、民主主義といった今日の喫緊の課題に光りを当てている。

[フェスティバル概要]
 モントリオール、トロントが優勢のカナダ舞台芸術界において、近年注目されているバンクーバーのフェスティバル。バンクーバー都市部の複数の会場で開催される。演劇、ダンス、音楽をカバーし、「最高のコンテンポラリー・パフォーマンス」を紹介することを目指して国内作品を厳選。その他外国からも小規模ながら野心的なコンテンポラリー・パフォーミング・アーツを紹介しており、2009年には2万3,000人以上の観客が集まるなど成功を収めている。日本からは2009年にチェルフィッチュが参加。その他プレゼンター向けのミーティングも行われるなど、内外を結ぶネットワーク機能の充実を図っている2019年度には、恩田晃のキュレーションにより、梅田哲也、Marginal Consort、ASUNAなどのサウンドアーティストが日本から参加。

PuSh国際舞台芸術祭(PuSh International Performing Arts Festival)
https://pushfestival.ca/