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2019.12.26

NYの国際実験演劇祭アンダー・ザ・レーダー フェスティバルが開幕(2020年1月8日〜19日)

 米国内で最もカッティング・エッジな舞台芸術を紹介することで知られる国際演劇祭が、今年もニューヨークのザ・パブリック・シアターを拠点に開催される。現在は創設者のマーク・ラッセルと演出家・劇作家のメイイン・ワンの二人が共同ディレクターを務める。
 過去16年間、パブリック・シアターで開催され、これまで42カ国から229団体が招聘されてきた。もちろん米国の現代演劇作家たちもその中に含まれ、このフェスティバルの存在により、概して孤立しがちなアメリカ現代演劇シーンが、欧州各国のそれと接続を図れるようになった。本演劇祭をきっかけに国際的活動を展開した米国作家及び団体には、エレベーター・リペア・サービス、ネイチャー・シアター・オブ・オクラホマ、ヨンジン・リーなどが含まれる。また招聘作家にはGob Squad、ベラルーシ・フリー・シアター、ギレルモ・カルデロンなどがいる。
 プログラムは、国内外の実験的パフォーミング・アーツ団体の作品を紹介する「メイン・プログラム」、舞台芸術と実験音楽の境界線で活躍するアーティストを紹介する「イン・コンサート」、若手演出家や振付家を積極的に紹介する「インカミング」、そして「その他イベント」に分けられる。
 今回のメインプログラムには、中国のワン・チョンが英国人戯曲家ニック・ペインの『コンステレーションズ』を演出。また日系メキシコ人演出家ヘクトル・フローレス・コマツがメキシコ原住民の民話を再編成する『Andares』をマヤ語、ザポテク語、ツォツィル語、ウィシャリカ語で上演。Back to Back Theatreのブルース・グラッドウィンは『The Shadow Whose Prey The Hunter Becomes』で人権、大量食品生産、AIが支配する近未来世界について語り合う。また現在ACCグランティーとしてニューヨーク滞在中の山本卓卓が『となり街の知らない踊り子』を上演する。

[フェスティバル概要]
APAPと同時期にニューヨークのパブリック・シアターで開催されるフェスティバル。第1回は2005年にブルックリンのSt. Ann's Warehouseで開催されたが、翌年より会場を移し海外各地から作品を招聘、2009年には14カ国から52作品を紹介。SITI Company、Elevator Repair Service、Nature Theater of Oklahomaなど、国際的な活躍も目覚ましい米国の先端を行くアーティストらとの共同創作の場も提供。創設者のマーク・ラッセルはP.S. 122のディレクターを長く務め、NYのアートシーンを牽引後、ポートランドのPICAで実施されているタイムベースド・アート・フェスティバルの芸術監督も務めた(2006〜08)、北米における現代舞台芸術の重要なプレゼンターの一人。

アンダー・ザ・レーダー(Under The Radar)
https://publictheater.org/programs/under-the-radar/under-the-radar/