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2019.10.23

フランスとベルギーの国境4都市で「International Arts Festival NEXT」開催(2019年11月14日〜12月7日)

 フランス北東部とベルギーとの国境沿いに散らばる6つの劇場が主体となり、2008年に創設した現代舞台芸術フェスティバル。共催劇場は、リールの「セーヌ・ナショナル・リール・メトロポール・ヴィルヌーブ・ダスク」、ヴァランシエンヌの「エスパス・パゾリーニ」、同じく「ル・フェニクス・セーヌ・ナショナル・ヴァランシエンヌ」、コルトレイクの「Schouwburg」、同じく「クンストセントラムBUDA」、そしてトゥルネーの「メゾン・ドゥ・ラ・クルチュール」。現在、共同芸術監督はGilles MichielsとMarie-Cécile Cloître。フラマン語、フランス語、ワロン語などの複数言語が隣接して共存する地域で、分断ではなく越境をテーマにしてフェスティバルが企画運営されている。
 2019年度はスペインのカタロニア地方にフォーカスし、同地域出身のアーティストを紹介。その中には、SF的想像力とテクノロジーを融合させた作品で話題を集めている演出家・パフォーマー・フィルムディレクターのクリス・ブランコ、現実とフィクションの間を身体感覚で越境しようとする振付家のスクイ・ヘレス、ベルギー拠点で活躍する振付家のオルガ・デ・ソト、振付家ギレム・モンテ・デ・パロルと舞台美術家ホルヘ・ドゥトールのデュオによるビゼー・オペラの大胆なリメイクなどが含まれる。
 その他の参加作品は、ウルグアイ独裁政権下で育った振付家タマラ・クバスが群衆/愚衆の身体的暴力を追求する『Multitud』、スイス人演出家ミロ・ラウがISIの拠点とされるイラク北部モスルでベルギー人およびイラク人俳優とリメイクした『オレステス』、米国国境付近のメキシコの街で米国企業の搾取労働に参加した経験をドキュメンタリー的に描くメキシコの劇団Lagartijas Tiradas al Solによる『Tijuana』など。

[フェスティバル概要]
2008年に設立された現代舞台芸術フェスティバル。リール(フランス)、ヴァランシエンヌ(フランス)、コルトレイク(ベルギー)、トゥルネー(ベルギー)というフランスとベルギーの国境付近に散らばる4都市で開催される。主催者は4都市に劇場を持つ6つの劇場。NEXTは毎年欧州内外で活躍する現代演劇およびダンスのアーティストたち、約30組ほどを招聘し、レジデンスで新作を制作。その後、作家たちはその作品をもって、欧州内外の劇場20箇所ほどをツアーすることになる。現在までの参加作家にトーマス・オスターマイアー(ドイツ)、ギー・カシアス(ベルギー)、ヤン・ファーブル(ベルギー)、ロメオ・カステルッチ(イタリア)、アクラム・カーン(英国)、オスカラス・コルスノヴァス(リトアニア)、ブリッツ・シアター・グループ(ギリシャ)、フレデリック・グラーヴェル(カナダ)、ブロークントーカーズ(米国)、ピッポ・デルボーノ(イタリア)、ミロ・ラウ(スイス、ドイツ)、クリス・ヴァードンク(ベルギー)など。NEXTはあらゆる意味(国境、言語、ジャンル、対話)で「クロスボーダー」な実験を促進する。現在ではNEXTは、毎年1万5千人の観客を動員するイベントにまで成長。欧州舞台芸術業界で働くプロフェッショナルにとっても、参加が欠かせないイベントとなっている。

International Arts Festival NEXT
http://www.nextfestival.eu/