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2019.5.7

ベルリンで「テアター・トレッフェン」開幕(2019年5月3日〜20日)

 毎年、ドイツ語圏で上演されたもっとも「bemerkenswerten(顕著)」な作品10作が上演されるフェスティバル。本年度は、65都市で上演された418作品から、まず39作品が審査員により選出され、そこからの議論で最優秀10作品が選出された。
 「物語演劇」を好む傾向にある本フェスティバルでは、まず「西洋古典」と呼んでも良い、原作を翻案したものが多く含まれる。例えばベルリン・ドイツ座にて若手女性演出家アンナ・ベルグマンが初演したイングマール・ベルイマン原作『ペルソナ』、あるいは中堅演出家ソーステン・レンシングによる小説家デヴィド=フォスター・ウォーレスの1000ページの長編小説『Infinite Jest』の翻案上演、また世界的注目を浴びるオーストラリア出身の演出家 サイモン・ストーンによる『ホテル・ストリンドベリ』(『幽霊ソナタ』『ペリカン』『ダマスカスへ』の合作)などである。
 全くのオリジナル作品は少なく、 演劇集団She She PopがHAU劇場で初演した『Oratorium (Oratorio)』、また3人の80年代生まれの演出家トム・ルッツによる『Girl From the Fog Machine Factory』、クリストファー・ルーピングによる『Dionysos Stadt』、そして2016年にシアター・ホイテにより最優秀若手演出家賞を授与された87年ベルリン生まれのエルサン・モンタグによる『ザ・インターネット』が招聘されている。

[フェスティバル概要]
1963年から毎年5月にベルリンで行わている演劇ミーティング。フリーの演劇評論家からなる審査員団により、ドイツ、オーストリア、スイス各地のドイツ語圏内の舞台で毎年の演劇シーズン内に公演される、約2,000の作品から最高10本までの「優秀」作品が選ばれ、招聘され、若手の登竜門となっている。期間中作品上演と並行して、テアター・トレッフェンの主催者であるベルリン・フェストシュピーレ、ミュンヘンのゲーテ・インスティテュート本部、スイスの文化機関プロ・ヘルヴェツィアが協力して、2週間にわたるワークショップ「国際フォーラム」を開催。ドイツ語圏のみならず、世界各国から35歳以下の演劇人が参加。台本の紹介やディスカッションなど、若手演劇人のプラットフォームとして機能している。ディレクターは2003年からIris Laufenbergが務める。

テアター・トレッフェン(Theatertreffen)
https://www.berlinerfestspiele.de/de/theatertreffen/start.html