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2019.4.15

オーストリア屈指の複合芸術祭「ウィーン芸術週間」開幕(2019年5月10日〜6月16日)

 欧州屈指の歴史と規模を誇る国際芸術祭でありながら、過去数年間、幾人ものプログラマーや芸術監督の退任により、プログラミングに安定感を欠いていたウィーン芸術週間。本年度から6年間は、長年にわたりクンステンフェスティバル・デザールを牽引したクリストフ・スラフマイルダー氏が総芸術監督に就任。当初は2020年度からの予定であったため、フェスティバル史上類を見ない速さで、40人以上のアーティストを本年度のプログラミングに並べたことで話題を呼んでいる。
 スラフマイルダーは、プログラムに一貫したテーマ性は設けないという。ただ彼の信念として、オーストリアをはじめ二極化する社会に対する「解毒剤」として、自己完結的な盲信や、二元論的ポピュリズムを打ち砕く作品群を呼び集めたと語る。そして短見的なビジョンではあく、長期的な視野でウィーンという街を国際的に開かれた都市として位置づけていきたいと語る。
 いまだ発表されていないオープニング演目は、ウィーン22区のドナウシュタット地区で、近隣住人を巻き込みおこなわれる、この地域のために特別にクリエイションされた参加型プロジェクトになるという。またスラフマイルダーの潤沢なネットワークを誇示するように、アンジェリカ・リデル、クリスチャン・ルパ、ミロ・ラウ、マーカス・オルン、マリアノ・ペンソッティ、アピチャッポン・ウィーラセタクル、アンヌ=テレサ・ドゥ・ケースマイケル、マルセロ・エヴリン、フランソワ・シャイニョーなど国際演劇市場を牽引する作家たちの名前が連ねられている。
 日本からは岡田利規が招聘されており、『三月の5日間 リ・クリエーション版』を上演する。

[フェスティバル概要]
1951年から毎年5月〜6月にかけて開催されるオーストリア最大級の国際フェスティバル。開催地は、ミュージアム・クォーター、テアター・アン・デア・ウィーン劇場、ウィーン楽友協会ホール、シャウシュピールハウス、市内の市場や広場など市全体が舞台となる。世界各国のオペラや演劇を代表する演出家や指揮者、オーケストラなどが手がける最新の舞台芸術、歴史的な演出や最新プロダクション、現代作品が上演される。2011年はリュック・ボンディを総監督に、シュテファニー・カープ演劇監督、シュテファン・リスナー音楽監督のもとで、23カ国45のプロダクションが上演され、18万人を動員。日本からはポツドール、高山明が参加。

ウィーン芸術週間(Wiener Festwochen)
http://www.festwochen.at/