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2018.11.21

フランスとベルギーの国境四都市でInternational Arts Festival NEXT 開幕(2018年11月8日〜12月1日)

 フランス北東部とベルギーとの国境沿いに散らばる6つの劇場が主体となり、2008年に設立した現代舞台芸術フェスティバル。共催劇場は、リールの「セーヌ・ナショナル・リール・メトロポール・ヴィルヌーブ・ダスク」、ヴァランシエンヌの「エスパス・パゾリーニ」、同じくヴァランシエンヌの「ル・フェニクス・セーヌ・ナショナル・ヴァランシエンヌ」、コルトレイクの「Schouwburg」、同じくコルトレイクの「クンストセントラムBUDA」、そしてトゥルネーの「メゾン・ドゥ・ラ・クルチュール」。現在、共同芸術監督はGilles MichielsとMarie-Cécile Cloîtreの二人が務める。フラマン語、フランス語、ワロン語などの複数言語が隣接して共存する地域で、分断ではなく越境をテーマにしてフェスティバルが企画運営されている。
 11回目となる今回は、様々なボーダーで起こる衝突や紛争を乗り越える想像力を触発する45作品を招聘。次世代のスペイン演劇を牽引するエル・コンデ・トレフィエルは舞台上に何十人という欧州在住の若者たちを着席させ、彼らの「日常行為」を身体化しつつ、その裏にある思想を字幕に投影することによって、表面的な平穏さと裏に隠された抑圧思考の衝突を浮き彫りにする。イラン出身でトランスジェンダーの作家ソロル・ダラビはファルシ語の人称にジェンダーがないことを契機に、自身のジェンダーを越境する身体を異なる視点から捉えていく。ベルギーの演出家サラ・ヴァンヒーは8歳から11歳のあいだの7人の子どもたちに、彼らが答えを知るよしもない高度な質問を投げかけることで、子どもたちの想像力からオルタナティブな現実を案出してみせる。その他、本年度のフェスティバル/トーキョーでも上演されたナシーム・スレイマンプール×ブッシュシアターによる『NASSIM』なども招聘されている。

[概要]
2008年に設立された現代舞台芸術フェスティバル。リール(フランス)、ヴァランシエンヌ(フランス)、コルトレイク(ベルギー)、トゥルネー(ベルギー)というフランスとベルギーの国境付近に散らばる4都市で開催される。主催者は4都市に小屋を持つ6つの劇場。NEXTは毎年欧州内外で活躍する現代演劇及びダンスのアーティストたち、約30組ほどを招聘し、レジデンスで新作を制作。その後、作家たちはその作品をもって、欧州内外の劇場20箇所ほどをツアーすることになる。現在までの参加作家にトーマス・オスターマイアー(ドイツ)、ギー・カシアス(ベルギー)、ヤン・ファーブル(ベルギー)、ロメオ・カステルッチ(イタリア)、アクラム・カーン(英国)、オスカラス・コルスノヴァス(リトアニア)、ブリッツ・シアター・グループ(ギリシャ)、フレデリック・グラーヴェル(カナダ)、ブロークントーカーズ(米国)、ピッポ・デルボーノ(イタリア)、ミロ・ラウ(スイス、ドイツ)、クリス・ヴァードンク(ベルギー)など。NEXTはあらゆる意味(国境、言語、ジャンル、対話)で「クロスボーダー」な実験を促進する。現在ではNEXTは、毎年1万5千人の観客を動員するイベントにまで成長。欧州舞台芸術業界で働くプロフェッショナルにとっても、参加が欠かせない年度イベントとなっている。

International Arts Festival NEXT
http://www.nextfestival.eu/en/events