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2016.11.9

NYの国際実験演劇祭アンダー・ザ・レーダー フェスティバルが開幕(2017年1月4日〜15日)

 米国でもっともカッティング・エッジな舞台芸術作品を紹介する国際演劇祭が、今年もニューヨークのパブリック・シアターを会場に開催される。現在は創設者のマーク・ラッセルと演出家・劇作家のメイイン・ワンの2人が共同ディレクターを務める。プログラムは、国内外の実験的パフォーミングアート作品を紹介する「メイン・プログラム」、舞台芸術と実験音楽の境界線で活躍するアートを紹介する「イン・コンサート」、若手演出家や振付家の作品を積極的に紹介する「インカミング」など。
 本年度のメイン・プログラムには、昨年に続き2009年に設立された米国のポストドラマ演劇の急先鋒である600 HIGHWAYMENが登場。新作『The Fever』では、個人的責務と集団的責任の境界線を問う参加型パフォーマンスを上演する。米国からは他に、昨年度の「インカミング」プログラムで紹介された日本人振付家のSaori TsukadaとNikki Appinoのデュオによる『Club Diamond』を再演。また、パフォーマーであり作家のマルガ・ゴメズは、キューバ移民でコメディアン兼作曲家として活躍した父の人生を辿る『ラテン・スタンダード』により、ラテン系米国人のアイデンティティを問う。
 海外からは、フランスの演出家フィリッピ・ケーヌが現代社会における共同体概念について問う『La Mélancolie des Dragons』や、ドイツの演劇集団リミニ・プロトコルによるアルゴリズム演算されたデジタル政治演劇『Top Secret International (State I)』を招聘。また、インドネシアの実験的演出家エコ・ヌグローホ&ワヤン・ボコーアが、いかにしてイスラム教がジャワ島に輸入されたかを影絵芝居などを用いて物語る『In the Name of Semelah』を上演する。

[フェスティバル概要]
APAPと同時期にニューヨークのパブリック・シアターで開催されるフェスティバル。第1回は2005年にブルックリンのSt. Ann's Warehouseで開催されたが、翌年より会場を移し海外各地から作品を招聘、2009年には14カ国から52作品を紹介。SITI Company、Elevator Repair Service、Nature Theater of Oklahomaなど、国際的な活躍も目覚ましい米国の先端を行くアーティストらとの共同創作の場も提供。創設者のマーク・ラッセルはNYのアートシーンを牽引したP.S. 122のディレクターを長く務めた後、ポートランドのPICAで実施されているタイムベースド・アート・フェスティバルの芸術監督(2006〜08)などを歴任した、北米における現代舞台芸術の重要なプレゼンターのひとり。

アンダー・ザ・レーダー(Under The Radar)
http://www.undertheradarfestival.com