国際交流基金 The Japan Foundation Performing Arts Network Japan

Presenter Topics プレセンタートピックス

2016.9.7

第45回フェスティバル・ドートンヌがパリで開幕(2016年9月7日〜12月31日)

 パリで毎年秋に催される複合芸術祭。第45回となる今年は、フランス国内のみならず、レバノン、ブラジル、シリア、コンゴ、アメリカ、ポーランド、スペイン、そして日本からアーティストが参加。パリ市内と近郊の劇場、ダンス・センター、美術館、ギャラリー、大学、教会など42施設で4カ月にわたり開催される。
 毎年、特集作家が各ジャンルから選出されるが、今年は演劇界からポーランドの鬼才演出家クリスチャン・ルパ、舞踊界から米国ポストモダン・ダンスの巨匠振付家ルシンダ・チャイルズ、そして音楽界からバスク系スペイン人作曲家ラモン・ラスカーノが選ばれた。98年に初めて招聘されて以来、定期的に招聘されているルパは、オーストリア人作家トーマス・ベルンハルトの舞台化作品3作を発表。10月末にフェスティバル/トーキョーでの初来日公演も予定されている『Woodcutters─伐採─』、『リッター・デーネ・フォス』を翻案した『ウィットゲンシュタインの甥』、そして2015年にリトアニア国立劇場で初演された『英雄広場』を上演する。
 ルシンダ・チャイルズは、1960年代にジャドソン教会で初演された『Early Works』、79年に初演された歴史的名作『Dance』、83年にフランク・ゲーリーの美術とジョン・アダムスの音楽にあわせて作られた『Available Light』、そして2001年にマギー・マラン・カンパニーにより3人の振付家(マラン、ケースマイケル、チャイルズ)に委託された『Three Grand Fugues』を上演する。
 日本からは4人の演出家が参加。タニノクロウ『地獄谷温泉 無明ノ宿』岡田利規『部屋に流れる時間の旅』、神里雄大『+51アビアシオン、サンボルハ』、そして平田オリザ『ソウル市民1919』が上演される。

[フェスティバル概要]
パリで毎年秋に催される複合芸術祭。今はなきボルドー・シグマ・フェスティバル(1965年)、ナンシー国際演劇祭(63年)といったフランスの伝説的フェスティバルに10年ほど遅れてスタート。72年、ポンピドゥー大統領の肝いりで文化大臣のミシェル・ギーが総監督となってスタートした。90年にギーが死去した後はアラン・コロンベックが総監督を長年務めた。2011年からは演出家でパリ市立劇場の芸術監督でもあるエマニュエル・ダマシー=モタが牽引している。運営組織はNPOで、文化・コミュニケーション省、パリ市、イル・ド・フランス地方からの助成金と、企業や個人、友の会会員からの寄付により運営。作家への新作委託、海外団体との提携事業、実験的作品の紹介、国内の才能の発掘、非西洋圏の文化の伝播という5つをフェスティバルの柱としている。紹介される芸術ジャンルは幅広く、美術、演劇、ダンス、音楽、映画など。日本人では、池田亮司、平田オリザ、梅田宏明、岡田利規、三浦大輔などが参加している。現在の総監督はエマニュエル・ドゥマーシー=モタ。

フェスティバル・ドートンヌ(Festival d’Automne)
http://www.festival-automne.com