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2015.8.28

第44回フェスティバル・ドートンヌがパリで開幕(2015年9月9日〜12月31日)

 1972年からパリで毎年開催されている大規模な複合芸術祭。アーティストへの新作委託、海外のプロフェッショナルとの提携、日常を問う実験的視点の紹介と促進、国内の未知の才能の発掘、非西洋圏の文化の伝播という5つの指針に基づき、美術、演劇、ダンス、音楽、映画など幅広い作品をプログラムしている。
 今年は、演劇界のロメオ・カステルッチ、音楽界のルイジ・ノーノとチン・ウンスク(陳 銀淑)にフォーカスを当てた特集が組まれている。また、韓国特集としてアジアのピナ・バウシュとも称され、韓国のシャーマニズムと西洋理論を融合する振付家アン・ウンミ(案 銀美)の作品が民族芸能パンソリの公演などと共にいくつか上演される。  日本からは岡田利規が『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』で参加する。

[概要]
1972年からパリで毎年9〜12月に開催される前衛芸術の祭典。舞台芸術界に新風を巻き起こすことを目的に、後に文化大臣にもなったミシェル・ギィが創設。第1回のフェスティバルでは、ルーマニアの作曲家ヤニス・クセナキス、米国人振付家マース・カニングハム、米国人演出家ロバート・ウィルソンなどが招聘された。運営組織はNPOで、文化・コミュニケーション省、パリ市、イル・ド・フランス地方からの助成金と、企業や個人、会員からの寄付により運営されている。都市型フェスティバルとして、独自の劇場を持たず、市内各所の劇場と連携し、各劇場の観客層にあったプログラムを提供することで、フェスティバル側/劇場側ともにメリットのある協力関係を築いている。国内初演のオリジナル作品の紹介、実験的な作品や新しい才能の発掘、ヨーロッパや北米の文化機関とのコラボレーション作品の委嘱、非ヨーロッパ文化圏の主要な作品の紹介などをフェスティバルの柱としている。ディレクターはミシェル・ギィ(1972〜1990)、アラン・クロンベック(1992〜2009)、2012年からエマニュエル・ドゥマルシー・モタがディレクターとしてプログラムを担当。

フェスティバル・ドートンヌ(Festival d’Automne)
http://www.festival-automne.com