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2015.1.22

香港アーツフェスティバル(香港藝術節)開催(2015年2月18日〜3月22日)

 香港アーツフェスティバルは、アジアで最大規模といわれる舞台芸術フェスティバル。第43回目を迎える今年は、ユネスコの国際婦人年提唱40周年を記念して「女性」をテーマにプログラム。オペラ、オーケストラ、バレエ、京劇などのクラシックな演目からコンテンポラリーダンス、現代演劇まで幅広い作品を上演する。エグゼクティブ・ディレクターはティサ・ホ。
 演劇部門では、映画『桃(タオ)さんの幸せ』で脚本を担当したロジャー・リーと香港の新進女性劇作家ウォン・ウィンジーが共同執筆した新作『金蘭姉妹』(1950年代香港の3人姉妹が題材)、中国の劇作家ユイ・ロンジュンがギュスターヴ・ル・ボンの『群集心理』とイプセンの『民衆の敵』を題材に書き下ろし、香港の俳優・演出家Tan Wai-Kitが演出した『群衆』(上海話劇芸術中心との共同制作)が上演される。
 海外からの招聘作品としては、ダブリンのゲート・シアターがジェーン・オースティン原作『高慢と偏見』(アラン・スタンフォード演出)を上演するほか、テアトル・ド・コンプリシテによるジズー・コーダー原作の冒険物語『ライオン・ボーイ』が子ども向け作品として上演される。その他、ゲーム的要素を取り入れたことで国際的に話題になっている作品『ファイト・ナイト』(ベルギーのOntroerend Goedとオーストラリアのザ・ボーダー・プロジェクトによる共同制作)やイギリスのザ・ペーパー・シネマによる音楽劇『オデュッセイア』、ロンドンのロイヤル・コート劇場が女優リサ・ドワンと共同制作したサミュエル・ベケットの後期3部作も上演される。
 ダンス部門では、ボリショイ・バレエ団やオランダ国立バレエ団によるバレエ公演の他、今年で7回目となるアジアで活躍する若手振付家・ダンサーのショーケース「アジア・パシフィック・ダンス・プラットホーム」では、林奕華(香港)が台湾の男性コンテンポラリーダンス集団HORSEを演出した『2 Men』とHyoseung Lee (韓国)の『Traces』が登場する。

[概要]
例年、春節(中国の正月)明けの2月から1カ月余りにわたって開催される、アジア最大規模の舞台芸術フェスティバル。1972年に有志が集まり、Hong Kong Arts Festival Society Ltd.を創設。翌73年に第1回を開催して以来、30年以上もの間、国内外の優れた舞台芸術を紹介している。主に中華人民共和国香港特別区政府の康楽及文化事務署(The Leisure and Cultural Services Department)と、香港ジョッキー・クラブ・チャリティーズ・トラスト(Hong Kong Jockey Club Charities Trust)からの助成で運営されている。2007年からティサ・ホ(Tisa Ho)がエグゼクティヴ・ディレクターを務めている。
 香港シティホール、香港文化センターなどを主会場に、アジアおよび世界各国からのオペラ、音楽、ジャズ、ワールドミュージック、演劇、ミュージカル、ダンス、エキジビションなどの多彩なアートプログラムが行われるほか、青少年向けのワークショップなどの教育プログラムも充実。

香港藝術節(Hong Kong Arts Festival)
http://www.hk.artsfestival.org