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2015.1.6

NYの国際演劇フェスティバル「アンダー・ザ・レーダー」開幕(2015年1月7日〜18日)

 小規模の演劇作品に焦点を当てる国際演劇フェスティバル「アンダー・ザ・レーダー(まだレーダーに引っかかっていない)」は、過去10年間で39カ国から181のカンパニーを紹介し、今やニューヨークの冬の演劇プログラムの代表格に成長した。11回目の開催となる2015年は、7カ国から12作品が参加し、1月7日から18日まで開催される。
 メイン会場となるパブリックシアターでのオープニング作は、アルゼンチンの劇作家マリアーノ・ペンソッティの『Cineastas』。ブエノスアイレスの映画作家や役者たちの現実と、彼らが制作している映画の世界を行き来しながら、都市とそこに暮らす人々の姿が描かれる。また、別会場La Mamaでは、ブラジルのカンパニーCompanhia Hiatoが3世代に渡る家族史を巡る『O Jardim』を上演する。
 ほかにもデヴィッド・フォスター・ウォレスのテキストを元に、スポーツの要素とシアターを融合し、エンターテイメントに対するアメリカ人のオブセッションを描写するDaniel Fishの『A Supposedly Fun Thing I'll Never Do Again』、2004年のデビュー作品『Dance On Glasses』に出演した二人の俳優を10年後のフィクションの中で再会させるメヘル・シアター・グループの『Timeloss』、イギリスのパフォーマンス集団スタンズ・カフェによる、聖書を題材にした毒とユーモア溢れる作品『The Cardinals』などがプログラムされている。
 また、La Mamaとの協力により今年からスタートする「Devised Theater Working Group」は、劇作家が自身の作品を作り込むための支援を行うという試み。今回はLucy AlibarやDeconstructive Theatre ProjectなどNYを中心に活動する劇作家やパフォーマンスグループ全8組が参加し、各カンパニーが制作中の作品(Working in progress)も一般公開される。
 期間中には、アフタートーク、シンポジウム、ディスカッションなどの関連イベントも行われる。

[フェスティバル概要]
2005年にブルックリンのSt Ann's Warehouseで始まり、翌年パブリック・シアターにメイン会場を移した。創設者はニューヨークのPS.122のディレクターを長く務めてNYのアートシーンを牽引したマーク・ラッセル。新進・ベテランを問わず、エキサイティングでインディペンデント、そして実験的なシアターの最前線を紹介。異種間の衝突から新しいものを作り出し、招聘だけではなく、国内外のアーティストに共同制作の場も積極的に提供している。過去、日本からはNODA・MAP、チェルフィッチュが招待されている。芸術監督はOskar Eustis、キュレーションはマーク・ラッセルとMeiyin Wang 。

アンダー・ザ・レーダー(Under the Radar Festival)
http://www.undertheradarfestival.com