国際交流基金 The Japan Foundation Performing Arts Network Japan

Arts Organizations 世界の支援団体

2014.8.4

Tanzlabor_21
ドイツ
タンツラボーア_21

 タンツラボーア_21は、2006年に ドイツ連邦政府文化財団 による5年間のダンス重点助成プログラム「タンツプラン・ドイツ」の一環としてフランクフルトに設立されたダンスプラットフォーム。「ラボーア」は、ドイツ語で“実験室”や“研究所”を意味し、コンテンポラリーアートの形式をさらに発展させ、ダンスを広く社会一般に定着させることを目的とし、フランクフルトおよび周辺のライン・マイン地域において領域横断的なダンスプログラムを展開している。

 タンツラボーア_21の活動は、「アーティスト・イン・レジデンス」「アーティストを対象としたワークショップ&トレーニング」「教育普及プログラム」の3つを大きな柱としている。2010年に重点助成プログラムが終了した後は、フランクフルト・ライン・マイン文化基金や諸財団からの支援を受けながら、より多様な活動を展開している。現在の運営チームはディーター・ハイトカンプ(フランクフルト音楽舞台芸術大学教授)、マティアス・ペース(フランクフルト・ムゾントゥルム劇場芸術監督)、ゲラルド・ジークムント(ギーセン大学応用演劇学科教授)の3名からなり、ムゾントゥルム劇場のほか近隣の大学と連携したプログラムも実施されている。

 アーティスト・イン・レジデンスプログラムでは、毎年約3名のアーティストをドイツ国内外から招聘。アーティストには稽古場(Zリハーサル・研究センターもしくはムゾントゥルム劇場のいずれか)と作品制作費が与えられ、最後にショーイングを行うことも可能。応募締切は毎年8月頃。加えて、海外アーティストによる国際共同プロジェクトに対する助成プログラムも用意されており、年間を通して応募可能となっている。

 アーティスト向けのワークショッププログラムは、文化的・美学的教育に加え、作品創作に役立つ「文章を書くワークショップ」や「新しいアイディアを見つけるためのワークシヨップ」なども行われている。また、レジデンス滞在中のアーティストや国内外からの講師らによる短期集中の「プロフェッショナル・トレーニング」も開講。その他、マネージメントに関するワークショップやコンサルティングなどを行い、アーティストのキャリアアップを支援している。

 教育普及プログラムでは、地域の幅広い人々がコンテンポラリーダンスを軸にダンス文化に触れる機会を多数提供。学校に振付家を派遣するワークショッププログラム「Dance in Schools」、14〜24歳の若い世代を対象に週に一度本格的なダンス教育を提供する「クラブ_21」、教師などの指導者を対象としたワークショップ、作品理解の助けとして開演前に一般の観客を対象に行われる「観客のためのウォームアップ」など多彩なプログラムがある。

タンツラボーア_21

Data:
タンツラボーア_21
Tanzlabor_21

Address:
Tanzlabor_21/ Tanzbasis Frankfurt_Rhein_Main
Mareike Uhl | Ida Farkas | Felix Graf
c/o Künstlerhaus Mousonturm
Waldschmidtstr. 4, 60316 Frankfurt am Main
Phone: +49 (0)69 405895-64
Fax: +49 (0)69 405895-40
kontakt[at]tanzlabor21.de
http://www.tanzlabor21.de