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Festival Calendarフェスティバル・カレンダー

アヴィニョン演劇祭

1947年、ジャン・ヴィラールによって創設された新作発表の規模、数、質において欧州で一、二を競う舞台芸術フェスティバル。毎年7月に開催され、近年の総演目数は40前後。メイン会場であるパレ・デ・パップ(法王庁宮殿)の中庭、キャリエール・ ドゥ・ブルボン(石切り場)など、アヴィニョン市内約20カ所で上演が行なわれ、ほぼ市の人口に匹敵する10万人が町を訪れる。プレス各紙は毎年アヴィニョン演劇祭特集ページを組み、連日舞台評を掲載。演劇祭開催と時を同じくして「アヴィニョン演劇祭OFF」と呼ばれる数多くのフリンジ公演や、舞台芸術以外にも、展示会、コンサート、詩の朗読など様々なイベントが開催され、期間中は町全体が祭りの雰囲気に包まれる。
2004年から2013年まではオルタンス・アルシャンボーとヴァンサン・ボードリエのもとでアソシエート・アーティスト制度を採用し、毎年異なるアーティストがプログラムを選定、フランス国内だけでなく欧州で活躍する一流のアーティストがその役を担ったが、中には2005年のヤン・ファーブルが選んだプログラムのように演劇界あげての大論争に発展することもあった。また、フランスの他の著名演劇祭や音楽祭、映画祭と同様に、実演芸術分野における労働者の権利に関する争議や議論の場となることもあり、近年では舞台スタッフのストにより2003年に開催中止となり、2014年にも一部公演がキャンセルされた。
2013年度に演出家オリヴィエ・ピィが芸術監督に就任。2014年には宮城聰演出『マハーバーラタ〜ナラ王の冒険〜』、また日本の俳優たちをフランスの巨匠クロード・レジが演出したメーテルリンクの『室内』が上演された。2017年度には、日本人演出家としては初めて宮城聰が法王庁広場に招聘され『アンチゴネ』を発表した。
2020年は新型コロナウィルス感染拡大の影響により開催中止、公式ウェブサイトで過去のフェスティバルのアーカイヴ映像が多数公開された。フランス国営放送のテレビ・ラジオでも関連番組が多数企画され、過去の上演作品、参加アーティストのインタビューやマスタークラス、ドキュメンタリー等が放映・放送された。2022年の第76回をもってオリヴィエ・ピイが退任、後任には初めての外国出身の芸術監督としてポルトガル出身の演出家ティアゴ・ロドリゲスが就任。

フェスティバル/見本市名: アヴィニョン演劇祭
原語名: Festival d’Avignon
開催国: フランス
開催都市: アヴィニョン
会場名: 法王庁宮殿 ほか
開催期間: 2022年7月7日〜2022年7月26日
URL: https://www.festival-avignon.com/fr/