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KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭

 京都発の現代舞台芸術の祭典「京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENT」。9回目を迎える2018年の公式プログラムは、女性アーティストおよび女性性をアイデンティティの核とするアーティスト/カンパニーに焦点を当てた12組をラインナップ。ロームシアター京都をメイン会場に、10月6日から23日間にわたり開催される。

 今回初参加となるブラジル出身のロベルタ・リマは、昨年より続く京都でのリサーチ・レジデンスを経て、日本酒の醸造過程からインスピレーションを受けたインスタレーションとパフォーマンス『水の象(かたち)』を世界初演。1975年に結成されて以来、40年を超えてなおニューヨークを拠点に現代演劇の先端を走るウースター・グループ(アメリカ)は、アメリカのウーマン・リブ史に残る1971年の伝説的討論会を描いた映画『タウン・ブラッディ・ホール』に基づく『タウンホール事件』を上演する。その他、ジョン・グムヒョン(韓国)やマレーネ・モンテイロ・フレイタス(ポルトガル)も日本初演作を発表。
 KYOTO EXPERIMENT3回目の参加となる女性パフォーマンス集団She She Pop(ドイツ)は、性教育をテーマとした『フィフティ・グレード・オブ・シェイム』を上演。ロラ・アリアス(アルゼンチン)は、自身のルーツであるアルゼンチンとイギリスが戦火を交えた1982年の戦争を題材にした演劇作品で5年ぶりに参加。昨年に続いて参加のドイツ在住の田中奈緒子は、世界遺産・元離宮二条城を舞台に最新作となるインスタレーション・パフォーマンスを発表する。
 日本からは、市原佐都子/Qが代表作2本、伝統芸能や儀式をリサーチしている手塚夏子がスリランカと韓国のダンサーと漂流瓶をめぐるコラボレーションを発表。出身地・沖縄を主題とした写真や映像作品を制作する山城知佳子が国内外で大きな話題を読んだ『土の人』を展示し、新作パフォーマンスにも挑む。
 今年は日仏交流160周年および京都・パリ友情盟約締結60周年を記念して、フランスからジゼル・ヴィエンヌ/DACM、セシリア・ベンゴレア&フランソワ・シェニョーの公演も行われる。
 また、関連プログラムとして、フリンジ「オープンエントリー作品」(10月1日〜28日)を同時開催。ジャンル不問の公募で集まった36作品が登録されており、京都中で展開される。

フェスティバル/見本市名:KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭
原語名:KYOTO EXPERIMENT
開催国:日本
開催都市:京都
会場名:ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、京都府立府民ホール“アルティ”、ETHEATRE E9 KYOTOほか
開催期間:2019年10月5日〜2019年10月27日
URL:https://kyoto-ex.jp